Kangertech NEBOX その4 レビュー

これはゴールの一つ、だと思う。


千葉県柏市のVAPE COLLECTION様より提供いただきました。ありがとうございます。


Kangertech NEBOX その1 内容物
Kangertech NEBOX その2 操作マニュアル
Kangertech NEBOX その3 動作動画
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NEBOXはボディの両端を円弧にしてあるため幅広ですが意外と持ちやすくなっています。表面の仕上げもしっとりマット系なのでなかなかいい手触りです。

添付のドリップチップはワイドタイプで味より爆煙タイプになっています。くわえ心地はそれほど悪くないのですが、私にはちょっと短いですね。もう少し長くてもいいかな、と。
ただ一般的な510ですので、自分の好みのドリップチップに変えてしまえばいいのであまり大きな問題ではありません。

ボタンはしっかりクリック感があります。振った時にちょっとカチャカチャいいますが、これはクリアランスを多めに取らないと今度は引っかかる問題が出てくるでしょうし、致し方無いかとは思います。

10mlタンクは一日持つ大容量。タンクを外して洗うことはできませんので、好みのリキッドが決まっている人ならいいですが、そうではない場合はちょっとネガティブな部分となります。
例えば10ml詰めてハズレだった場合の絶望感はかなり深いです。

新しいSSOCCという名前のコイルですが、これは特に変化はなし。いわゆるKangerTechのコイルの味で美味しいのですが、これに関しては何が新しくなったのかよくわかりませんでした。

大きなネガティブとしてドローコントロールがありません。NEBOXのドローはごく軽く設定されており、初期Subtank miniのワイドエアフロー選択と同程度でしょうか。
10mlのタンク容量とも相まってNEBOXはサブΩ専用機として位置づけているのかもしれません。
OCC/VOCCには1.2Ω設定があり、NEBOXには(多分使えるのでしょうけども)名前の違うコイルを提案することでサブΩへの誘導をしたかったのではないでしょうか。

煙量に関しては非常に良いと思います。軽いドローと高電力設定が豊かな煙量を保証してくれます。

温度管理については朝からOne Hit Wonder The Milk manを吸ってテストしたところ特に焦げた感じもなくおいしく1バッテリー分いけました。
温度管理としてはかなり優秀でDNA40の上限に達した時の何とも言えないスカる感じがありません。上限温度に達したあとの処理が上手いのだと思います。

このNEBOXですが、全て入っているスターターキットとしてはやや上級者向けな部分が大きいとは思います。20A放電可能な18650バッテリーを別途要求する(これに関してはVAPE COLLECTION様のところでは電池添付で対応していますが、普通はなかなか難しい)とか、常飲リキッドが決まっているほうが望ましい、という部分がこれから始める人にはちょっと難しい。
まあ混ざってしまっても時に「神の配合」が発生するのでそれはそれで楽しいかもしれませんが、ちょっとネガティブではあります。

そのネガティブを差し引いても、現時点の「ゴールの一つ」です。
この値段で、この味で、この煙量で、この温度管理の上手さ。そして質感も決して悪く無い。
味見用に別の小さなスターターで好みのリキッドを探し、このNEBOXで好みのリキッドを味わい尽くす。実に至福の時になれそうです。


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