Atmizoo Lab65 HP Edition

高品質メカニカル。ちょっと記事を修正しました

時代に逆行する私です。今更メカニカルを買ったのは、ギミックに惚れたからです
AtmizooのLabシリーズは電池のサイズのバリエーションがあり、それぞれLab65/Lab50/Lab35と呼ばれます
更に素材のバリエーションとしてステンレス、ブラスがあり、仕上げとしてマット仕上げとアイスマット(ステンレス)とアースマット(ブラス)があります
そしてスイッチ部分にハイパフォーマンスPeek Switchが採用されているHP Editionがあります
今回はLab65 HP Edition Ice Matteを購入しました
年末に頼んだのでこんなカードがついてました

なんで掃除機持ってるんですかね?
パッケージはこんな感じ

いつもの箱で届きます。開けると

Lab65 HP Editionが入っています
Lab65の中にパーツがいくつか入っています

LabはボトムのコンタクトがスプリングレスPTCモード、スプリングレスダイレクトモード、スプリングロードモードの3種類あり、それぞれ安全性とパフォーマンスが異なります
スプリングレスPTC状態で届き、ダイレクトモード用のパーツが添付されます。スプリングロードモード用のパーツは現在のMODには添付されず、別に購入する必要があります
スプリングレスPTCモードはボトムキャップ内にリセッタブルヒューズとしてPTCサーミスタを仕込んだ状態で使う、おそらくはLabの標準モードです
PTCサーミスタは温度上昇で急激に抵抗値が上がります。自身がそもそも抵抗値を持つため電流が流れると発熱することになります。結果一定以上の電流が流れると発熱から抵抗値が急上昇することによりそれ以上の電流が流れることを阻止します
LabのPTCは40℃で7Aまで動作するもので、ショートした場合は数百ミリ秒のオーダーで、8Aを超える電流の場合は数秒で通電ができないレベルの抵抗になるようになっているとのこと。リセッタブルヒューズとして十分な性能があります
PTCは抵抗があるので抵抗の直列接続です。抵抗が直列の場合、全体の抵抗は加算、電圧は分圧されます。アトマイザー側が1Ωならば0.06~0.08V、0.5Ωならば0.12~0.17Vのドロップがあるということですので、おおよそ抵抗値は0.02Ωになります
この電圧ドロップ、MtLで使うなら気になる量のドロップではありません。むしろ安全に使うためにスプリングレスPTCを推奨しているのでしょう
スプリングレスダイレクトモードはPTCを外したモードで、PTCによるドロップがなくなりパフォーマンスが上がる代わりにショート時の安全性をオミットしたモードになります
今のパッケージには含まれないスプリングロードモードはバッテリーが過熱した場合にスプリングが焼けて縮むことで通電を遮断することを狙っているモードです。ただしこのスプリングの破損は電池が熱くなったあとの最後の安全装置でありあまり期待できないと考えているようで、Labには途中からスプリングが含まれなくなったようです
Keras Miniとあわせてみます

Atmizooでしか見たことのない回転ロック機構のスイッチ、左がオン、というか通電可能。右が通電不可状態です。通電不可状態でも押せるのはRollerと同じですね

Atmizooでしか見たことのない押せるのに通電しない状態を作り出す回転ロック機構のスイッチ、左がオン、というか通電可能。右が通電不可状態です。スイッチのデザインが違いますがこのあたりのギミックはRollerと同じです
コメントで教えていただいたVision Deusにはスイッチを物理的に押し切れないようにする回転ロック機構が用意されていたり、あるいはスイッチの下に回転して押せなくするためのロックリングを仕込んであるPeacemakerみたいなものはままあるのですが、この押し切れるけれども通電しないというロック機構は他では見たことがないですね
Keras Giga Revと合わせるとこんな感じ

バランス的にはこちらのほうがいいかもしれません
トップはこうなっています

コンタクトにプラスネジが切られていますね。スプリングロードではなくネジで調節するタイプのコンタクトです。今時なかなか見かけないですね、これ
ボトムはこんな感じ

電池の長さをある程度吸収できるようになっています
Rollerのときもそうでしたがカタツキがなくしっかりとした作り、スムーズなスイッチにロック、レスポンスも良好、PTCによるショート事故防止機構、と素晴らしいメカニカルです

購入先:Atmizoo

4コメント

  1. こんばんは、はじめまして。
    かなり昔から読ませて頂いてますが、初めてコメントします。
    回転式のスイッチ機構ですがvisionのdeusというセミメカのチューブmodにも搭載されています。
    というか、かれこれ3年ほど愛用しているので思わず書き込ませていただきましたm(__)m

  2. コメントありがとうございます

    deusを調べてみたのですが、ハードウェアクリックロックという機構でしょうか?
    残念ながらレビュー記事がほぼないためロックした状態で押せるかどうかは不明でした
    LabやRollerは「押せるが通電しない」という機構なのですがそのあたりどうなのでしょうか?
    それにあわせて記事の修正を致します

  3. そうですね、レビューも上がらず、不人気旧機種なのですが(;・ω・)いつかレビューしてみようと思います。
    さて、件のロック部分ですが、deusはスイッチを90度回転させると押せなくなります。正確には1/3ほど押せるのですがクリック感がないのです。
    左右どちらに回してもon/offできて、解除もどちらでも良いという適当仕様が気に入ってます。
    また、この機構と何かしらの基板を封入したトップパーツがとても大きく分解不可なので、気になるところでもあります。

  4. コメントありがとうございます

    なるほど。やはりスイッチの押下を制限することでハードウェアクリックロックを実現しているのですね
    普通に5クリックプロテクションも付いているしデザインシンプルだしバッテリースルーなのでメカニカルのように扱えて低抵抗でのプロテクトもあって……あれ普通にいいチューブなんじゃ……?
    不遇の名機なのかもしれませんね

    私にはVisionって結構技術の高いブランドのイメージがあります

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