猫と電子タバコ

ちょっとだけ気を使ってあげてやってください。


電子タバコのリキッドの主成分はプロピレングリコールグリセリンです。
どちらもほぼ無害で、よく使われるものです。
毒性はLD50(半数致死量)という単位で危険性が語られます。これは体重1kgあたり、この量を投与した場合対象動物の半数が死ぬ、というものです。
グリセリンの経口投与の場合で、ラットでのLD50は27200mg/kg。
プロピレングリコールの経口投与の場合ではラットが20000mg/kg、マウスが24000mg/kg。
いずれにせよきわめて毒性は低いのですが、プロピレングリコールを見るとわかる通り、種によりLD50の値が変わります。
これは種により代謝が違うためなのですが、この違いが致命的に出る場合があります。
猫はプロピレングリコールを代謝するときに赤血球を破壊してしまうようなのです。これはハインツ小体の上昇という結果から推測できます。
健康な猫でも血中にはハインツ小体がありますが、上昇するのはあまりよいことではありません。
猫でハインツ小体が上昇するのは糖尿病性ケトアドーシスが顕著な例なようです。そのためかハインツ小体の話をTwitter上でしたときに「糖尿病になるのでは?」という質問がきました。そもそもハインツ小体の上昇は糖尿病以外でも起こります。例えばタマネギ中毒も溶血性貧血を起こしハインツ小体の上昇を起こします。タマネギ中毒も致命的な中毒症ではありますが、糖尿病になる中毒症ではなく、貧血を引き起こします。

ペットーフードの安全基準規格等では猫用のペットフードにプロピレングリコールの使用を禁じています。ここで使用可能量について規定がないのは、継続的使用での上限を定めることの難しさと保湿に関していえばプロピレングリコールを用いなくてもできることから規定せずに禁止、という方向なのだと思われます。

もともとハインツ小体が血中に存在していることから過剰に神経質になる必要はないとは思いますが、それでも電子タバコの煙に直接曝さないとか、リキッドを舐めさせないようにするくらいのちょっとした気を使うことでより健康に過ごせるようになるかと思います。


1コメント

  1. わぁお、猫に悪いとは知りませんでした…
    うちは、猫を二匹飼っているので、これからは家の中でのVapingは控えます。有益な情報ありがとうございました!

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